戦艦ミズーリに突入した零戦

e0038858_181375.jpgふと本屋さんで見かけて、タイトルに目を奪われました。
戦艦ミズーリに突入した特攻隊員の話は、私もハワイに旅行に行った際に聞いており、忘れることができなかったからです。(ホームページにも浮かれた記事を書いてます。お恥ずかしい)

著者は2000年にミズーリ号でそのエピソードを聞いて、突入した特攻隊員を特定しようと心に決めたとのこと。たいへんな労力だったけれども、その隊員の供養になるとも考え、あきらめずに調査をしたそうなんです。

内容は、冷静に淡々と調査の段階を記しつつ、当時の特攻隊員にまつわるエピソードを紹介しているものです。こみ上げる感情を押さえながら当時の状況をできるだけ正確に伝えようとする作者の筆致が、かえって私の心を揺さぶります。

こういう本を読むと、戦争で亡くなった伯父さんにあたる人のことが思い出されます。と、いいましても、父の兄は特攻隊員ではありません。普通の農家の長男で1944年に召集されてフィリピン戦線に兵員輸送船で送られる途中、潜水艦の魚雷で沈められてしまったそうです。

彼が出征するとき、祖父母は千人針はもちろんのこと、先祖伝来家宝の日本刀を軍刀拵えにしたものも、彼に持たせたそうです。
そんな立派なものを持たせられた私の伯父さんは、たぶん新米兵士の中で浮いてしまい、かえって大変だったろうとは思いますが、
息子が生きて帰ってこられるようにと、できることは全てしてあげた祖父母の親心を思うと泣けてきます。

亡くなった伯父さんの話は断片的にしか聞いたことがありません。父も亡くなった祖父母も思い出したくないことだったからでしょう。
私も年齢を重ね、やっと祖父母の当時の気持ちの何分の一かがわかるようになった気がします。

この「戦艦ミズーリに突入した零戦」を読んで、戦争に行った人のことやその家族の気持ちをちゃんと語り継いで行くことが、かのー家の総領として、また日本人としての責務なのかも・・・と思いました。
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by y-kanosan | 2005-10-09 20:13 | 歴史関係