カテゴリ:歴史関係( 7 )

年末に刊行されました、塩野七生氏の「ローマ人の物語15巻」を読みました。最終巻です。

ああ・・・、ついに・・・とうとうローマ帝国が亡びてしまいました。
でも、その間、いろんなことを私に教えてくれました。

塩野七生さんの「ローマ人の物語」は、人間の本質、組織の本質を、深く考えさせてくれる名作だと思います。

すべての日本人に、ぜひ、読んでもらいたい。

選挙で国の行く末を考え、責任をもって投票したいと思うのなら、教養として読んでおくべき本だと思います。

選挙権がない人でも、例えば・・・
昨年履修モレで話題になった、高校の「世界史」をあわてて補習授業にするより、この「ローマ人の物語」を読むことで単位に代えるほうがいいぐらいです。その場合、単位を5倍あげても良し!

まあ、それぐらい重要な内容だと思いました。
ローマ史をちゃんと勉強している欧米人に、政治力で日本人がかなわないのは、その差か・・・と思っちゃいましたよ。

しかし、ここ数年、毎年年末の発売を楽しみにしてたのに・・・・。
今年の年末の楽しみがひとつ減っちゃいました。
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by y-kanosan | 2007-01-21 15:46 | 歴史関係
スギ花粉、ヒノキ花粉の季節だそうですが、幸い私は今のところ花粉症にならずにすんでます。ありがたいことです。

花粉症には無縁ですが、花粉には縁がある私。
実は私、学生時代の卒論が「花粉化石による古環境の推定」だったんです。

1,500万年前の地層から資料を持ってきて、酸を使って不純物を溶かし、塩化亜鉛溶液にいれて遠心分離して花粉化石を取り出し、顕微鏡でコツコツと花粉の種類ごとの数を数える作業を延々と繰り返す地道な研究です。

花粉でわかる古環境とは当時の気温です。
すごく簡単に言うと、スギ等の針葉樹の花粉に対して、樫とか椎とかの常緑広葉樹の花粉の割合が比較的多い時期は温暖で、針葉樹の花粉が圧倒的に多いときは寒冷な時期と言えるわけです。
私が調べた1,500万年前の日本は、スギ花粉が多い時期は海退期にあたってて、海進期はやはり温暖で、「へーなるほど」と思いました。

さて、遠い未来にもし今の時代の環境を花粉で推定したら、どうなるでしょう。
スギ花粉が多い日本は寒冷だった・・・と判断されるかもしれません。
温暖化と騒がれているのにね。
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by y-kanosan | 2006-03-19 21:34 | 歴史関係
私は、「歴史は人間が作るが、そのお膳立ては気候がする」と思っていて、文明の興亡と気候の関係の本は結構好きです。
最近読んだ「世界文明1万年の歴史」という本に書いてあったことです。

現生人類が登場して少なくとも5万年以上たっているが、文明は1万年の歴史しかない。
1万年以上前には氷河期があったんですが、氷河期といえども低緯度地域は氷に覆われなかったはずで、文明が生まれてもおかしくなかったはずです。
それなのに1万年以上昔には文明は存在しなかった。
それはなぜか。

その理由は気温が安定してなかった・・・ということらしいです。
年によって気温が大きくぶれるので、安定して作物を作り続ける農業が、文明を育むほど継続できなかったということです。

グリーンランドの氷床コアを調べて古気温を推定したデータが出ていましたが、確かに1万年前から現代までは非常に気温のブレが少なく、逆に1万年より古い時代の気温のブレは非常に激しいという結果が出ていました。

文明って微妙なバランスの上で成り立ったものだったのですね。

現在は急速な地球温暖化の問題がありますが、
気温がちょっとぐらい変動しても文明を継続できるようにするだけの甲斐性を、これまでの文明の蓄積で人類は持っていると信じたいです。
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by y-kanosan | 2006-02-22 23:12 | 歴史関係
大晦日はやっぱり紅白歌合戦を見てしまいました。
番組自体を見たいわけではなく、出てくる歌手に対して「あいつはああだ」「こいつはどうだ」と家族で話をするのが楽しいので、我が家では大晦日に紅白歌合戦をTVで流しているわけです。

ところで今年は歌合戦の真ん中あたりに、平和を願うコーナーがありましたね。
まあ、趣旨には賛同しますが、どうも違和感があった。

さだまさしが反戦の歌を作ってお金儲けしているのももちろん違和感なんですが、あの人はほっときましょう。

私の違和感を感じるのは、「戦争は悲惨だ」という感情論しか伝えないことの片手落ち加減というか、的外れなところです。
そもそも戦争は国民の支持が無ければ、始められるものではありません。集団ヒステリー状態になっちゃうから、無謀なことをしてしまうわけです。
戦争が国民感情の産物なのに、戦争を防ぐ手段も「反戦感情」かよ ! そうじゃないでしょ。
感情は過激に走る恐ろしいものだと私は思います。例えば、反戦を願うあまり、防衛力までいらないというワケのわからないことを言い出す社民党みたいな人間もいます。
  
やっぱり反戦の正しいメッセージは、
集団ヒステリー状態にならないように、冷静に判断できる知識や見識を身に付けましょう、
単純なメッセージに惑わされない人間になりましょう・・・というべきでしょう。

具体的に言うと、「子ども大人もちゃんと勉強しましょう」ということです。
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by y-kanosan | 2006-01-03 21:08 | 歴史関係
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国立の科学博物館は東京上野にあるんですが、国立の歴史博物館は千葉県佐倉市にあります。正式名称は「国立歴史民族博物館」、通称「歴博」です。
いつかは行ってみたいと思ってましたが、先日行ってきました。

横浜市の我が家からですと、電車に乗ってる時間だけで約2時間。
移動に要する時間だけを考えると、名古屋城に行くのと変わりません。遠かったー。

それにしてもなぜ、都心ではなく、佐倉なんでしょう。
佐倉城跡の広大な土地が魅力だったんでしょうか。
佐倉の町興しなのかな。
それとも、「歴史を学ぼうと思うものはそれ相応の覚悟をして来い!」ということで試練を課すためでしょうか。
千葉の人からは近いんですけどね。

展示物はさすがに唯一の「国立」の歴史博物館なので、充実してます。
その点ではやはりすごいと感心しました。

歴史博物館の主な利用は、小中学生の社会科授業の一環として使われることが多いようです。
学校の先生としては、生徒に歴史に対する興味を持ってもらい、今後の授業へのやる気につなげたいと思うわけですから、見学は歴史を習い始めた時期に行くわけです。

だから、この国立歴史民族博物館(歴博)も縄文時代、弥生時代の展示には力が入っています。私の場合、石器の作り方のビデオが一番おもしろかったです。

もちろん他の時代も見所いっぱい。
一通り見学するとへとへとになります。

歴博のある佐倉城は、関東のお城らしく、石垣はありません。また櫓の類も残ってませんので、縄張りを見て歩く城跡といえましょう。写真を撮ろうと思いましたが、ただの山にしか見えませんのでやめました。

ともかくものすごく歩きました。
帰り道に、お祭りの山車に出会えてラッキー。
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お城の近くに、まだ茅葺の家が残っていたのにはビックリ。
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楽しい一日でした。
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by y-kanosan | 2005-10-16 10:23 | 歴史関係
e0038858_181375.jpgふと本屋さんで見かけて、タイトルに目を奪われました。
戦艦ミズーリに突入した特攻隊員の話は、私もハワイに旅行に行った際に聞いており、忘れることができなかったからです。(ホームページにも浮かれた記事を書いてます。お恥ずかしい)

著者は2000年にミズーリ号でそのエピソードを聞いて、突入した特攻隊員を特定しようと心に決めたとのこと。たいへんな労力だったけれども、その隊員の供養になるとも考え、あきらめずに調査をしたそうなんです。

内容は、冷静に淡々と調査の段階を記しつつ、当時の特攻隊員にまつわるエピソードを紹介しているものです。こみ上げる感情を押さえながら当時の状況をできるだけ正確に伝えようとする作者の筆致が、かえって私の心を揺さぶります。

こういう本を読むと、戦争で亡くなった伯父さんにあたる人のことが思い出されます。と、いいましても、父の兄は特攻隊員ではありません。普通の農家の長男で1944年に召集されてフィリピン戦線に兵員輸送船で送られる途中、潜水艦の魚雷で沈められてしまったそうです。

彼が出征するとき、祖父母は千人針はもちろんのこと、先祖伝来家宝の日本刀を軍刀拵えにしたものも、彼に持たせたそうです。
そんな立派なものを持たせられた私の伯父さんは、たぶん新米兵士の中で浮いてしまい、かえって大変だったろうとは思いますが、
息子が生きて帰ってこられるようにと、できることは全てしてあげた祖父母の親心を思うと泣けてきます。

亡くなった伯父さんの話は断片的にしか聞いたことがありません。父も亡くなった祖父母も思い出したくないことだったからでしょう。
私も年齢を重ね、やっと祖父母の当時の気持ちの何分の一かがわかるようになった気がします。

この「戦艦ミズーリに突入した零戦」を読んで、戦争に行った人のことやその家族の気持ちをちゃんと語り継いで行くことが、かのー家の総領として、また日本人としての責務なのかも・・・と思いました。
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by y-kanosan | 2005-10-09 20:13 | 歴史関係
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先日ある方から「皇居東御苑はなかなかすごい!」とうかがって、いつか行こうと思ってましたが、この猛暑の中、行ってまいりました。

皇居東御苑は昔の江戸城本丸跡で、現在無料で公開されています。(月曜日と金曜日は閉園日なので注意。詳しくはこちらで)
とても良かったですよー。東京のど真ん中にこれだけ広大な緑があるのはステキです。

いつも私は、北の丸や赤坂の方からしかじっくり皇居を見てなかったので、「江戸城は石垣の少ない城だなあ、この辺一帯が関東ローム層なので仕方がなかったのね・・・」と勝手に思ってましたが、さにあらず。本丸の石垣はすごいです。
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遠く伊豆からこれだけたくさんの巨石を運び込ませた徳川の権力ってのはすごいものだと思いました。上の写真は荒々しいけれど頑丈な「打ち込み積み」の石垣ですが、ハッタリを効かせる建物の土台には、左の写真のように巨石の美しい「切り込み積み」となっています。石工の人は大変だったろうなあ。


観光客は真夏のせいかまばらでした。
下の写真は、江戸城天守閣跡です。かなり大きいです。
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天守閣跡の前には、元大奥だった場所がきれいな芝生になってます。
木陰に入ると気持ちのいい風が吹いていました。お客さんが少なく、芝生を独占しているような気持ちよさ。
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真夏の散策はあまりお勧めできませんが、涼しい休息所もありますので、休み休み行けば、大丈夫。
もっと涼しいときなら、親孝行に案内するのも良いかもしれません。

(かのーさんの模型部屋に戻る)
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by y-kanosan | 2005-08-07 09:39 | 歴史関係